血液の中のブドウ糖が高くなると腎臓からブドウ糖があふれでてきます。普通の人は血液の中のブドウ糖の量(血糖値)が160~180mg/dl(1Lの血液の中に1.6~1.8gのブドウ糖があることを表しています)以上になると腎臓からあふれでてきて尿糖が(+)となります。血糖値が高くないのに尿糖が(+)になることがあり、これは腎性糖尿と呼ばれ本当の糖尿病ではなく、治療の必要はありません。この腎性糖尿の人を除くと、朝起きてすぐに取った尿であっても、食後1~2時間経ってから取った尿であっても、尿糖が(+)であれば糖尿病である可能性は非常に高いといえます。
尿糖が(+)になるのは血糖値が160~180mg/dl以上ですから、それ以下に血糖値が維持されているときには尿糖は(+)にはなりません。朝食前の血糖値が126mg/dl以上であれば、この人は糖尿病と診断されますが、そのとき同時に取った尿には糖がでていないのが普通です。また糖尿病であった人が治療によって食後の血糖値が160~180mg/dl以下になると尿糖は(-)になりますが、糖尿病は治ったわけではありません。また高齢者では血糖値が180mg/dl以上になっても尿糖が(+)にならないことがあります。このように尿糖が(-)であっても糖尿病といわれる場合はしばしばあります。
以上のように尿糖の有無だけで糖尿病を診断するのは不確実ですから、必ず血糖値を測ってもらいましょう。
北海道/帯広市医師会がお送りしている身近な病気についてのQ&A集です。
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