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帯広市医師会 病気豆知識

内科系 : 血液科

手足などにすぐ紫色の班点が出来ますが、病気でしょうか。

 これは皮下出血班です。

何らかの止血異常に依ることが多いので、血液専門医でみてもらう方がよいでしょう。人間の血が止まる(止血)メカニズムはかなり複雑です。簡単(?)に説明しますと、下記のようになります。

■ ■ ■

出血とは血管が損傷し血液が血管外に出ることで、止血とは出血が起きている血管の損傷部位に血栓(簡単に言えば血の固まり)を形成することです。下記のものが関与します。

  1. 血小板:血液中に流れている血を固めるための核を持たない小さな細胞。
  2. 血管内皮:陰性荷電を持ち、正常では血小板は粘着しない。
  3. 凝固蛋白:血液中に溶けている血を固めるための蛋白で14種類ほどある。
  4. 線溶因子:固まった血を溶かす物質。
  5. 線溶阻止因子:線溶因子の作用を阻止する物質。

まず、出血(血管の損傷)が起こるとその部の血管内皮に血小板が粘着、凝集し血小板の固まり(血小板血栓)が形成され、そこへ凝固系の反応の最終物質であるフィブリンという線維が絡みつき更に強固な血栓(フィブリン血栓)となり、その後血餅退縮,線溶系の発動などで余分な血栓が除かれ、血管の修復が完了する。

■ ■ ■

血液の止血に関する異常は

イ) 出血しやすい状態

ロ) 血が固まりやすい状態 があります。

出血しやすい状態は、上記の血小板、凝固蛋白など固める物質、細胞の量的減少や、機能の低下(血友病Aは第8因子の分子異常、血小板減少性紫斑病など)、線溶因子の働きの過剰(汎発性血管内凝固症候群など)などに依ります。

固まりやすい状態は、血小板や凝固因子の増加(本態性血小板血症、凝固亢進状態)、血管壁の異常(動脈硬化)などで起こります。

 

医療法人社団むらこし内科医院 院長 村越 敏雄先生

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