まずは本人を入れずに、家族だけで精神科や保健所に相談に行くとよいでしょう。
アルコール依存症の人は飲酒への欲求があまりにも強いため、どんなに飲酒の弊害を知らされてもなかなか治す気持ちになれません。
さらにいうと、飲酒の害を認めることすらもできにくいのです。これは「否認」と言ってアルコール依存症の人に特有の心理です。
ですから、「周りがみると明らかに酒をやめるべきだと思えるのに、当の本人はいっこうにやめる気がない」というギャップが生じるのです。
そこでよく、周りの人がむりやり本人を病院につれてくることがありますが、これは最良の方法ではありません。本人に自発的な治療意欲がないままで治療をはじめても、その後のつらい断酒に耐えていくことはほとんどできないからです。
ですから、周りの人はまず、本人自身が酒の害に気づき、治療したいと思えるように働きかけてあげる必要があります。
そのやりかたやタイミングにはかなりのこつがいりますから、まずは家族だけで相談に行って専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
(前)医療法人社団博仁会大江病院 精神科医師 山川 友子先生
北海道/帯広市医師会がお送りしている身近な病気についてのQ&A集です。
夜間(21時~翌8時)は帯広市夜間急病センターへお電話下さい。また、初期救急のときは下記の電話をご利用下さい。