最近はさすがに聞く機会も少なくなりましたが・・・・・・。アトピー性皮膚炎を治療する際,こんな言葉を聞くことも以前は良くありました。アトピー性皮膚炎と言えども皮膚に起こっている症状は他の皮膚炎と変わりはないのですから,治療法に特殊なものがあるはずもないです。原因を究明しそれを取り除くことが重要なのはそのとおりなのですが,多因子の場合に一つの原因の可能性を唯一の原因のように取り上げるのはどうかと思います。
例えば喘息発作を起こしている時に,ハウスダストが疑わしいからと言って部屋の掃除の仕方や防ダニ製品の説明を受けて,それで満足ですか?安心できますか?そうではないでしょう。『まずこの発作を止めて早く楽にしてくれよ』,きっとこう思うでしょう。
皮膚だって同じなのです。痒くて痒くて皮膚の発作を起こしているのですから,まずしっかりと発作を治してあげましょうよ。それから,悪化因子になっていそうなものを考えましょう。治療を疎かにしては,木をみて森を見ずになってしまいます。そんなことばかり繰り返していたら,食餌アレルギーが去っても今度はシックハウス症候群。その次はいったい何を原因に仕立て上げるのですか?
医療法人社団高木皮膚科診療所 院長 梶田 哲先生
北海道/帯広市医師会がお送りしている身近な病気についてのQ&A集です。
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