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椎間板へルニアは椎間板周囲組織の線維輪に亀裂が生じ中央の髄核が後方に突出、腰部神経を圧迫し、腰部~下肢症状を起こすものです。確定診断にはMRI検査が有用です。
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近年はMRIやCT、各種造影検査の進歩で、術前にヘルニアの部位や程度、障害神経の状態がほぼ確実に把握でき、単なるヘルニアの摘出術で下半身麻痺になることは殆ど無いといってよいでしょう。
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手術法の基本は後方に突出した椎間板へルニア部分を摘出し神経の除圧を行う。その後必要があればその椎間の固定を追加する。ということです。その方法を列挙します。
| 1)前方からの手術 | 2)後方からの手術 | 3)経皮的手術(皮膚切開無し) |
|---|---|---|
| a)前側方摘出術 b)前方摘出・固定術 |
c)後方摘出術 d)後方摘出・固定術 |
e)髄核摘出術 f)レーザー髄核焼灼術 g)椎間板内酵素注入術 |
などがあげられます。
手術法は患者さんの症状、年齢、職業、合併症の有無、椎間板変性やへルニアの状態などを総合的に診て、かつ医師の経験によって選択されているのが現状です。しかしここ数年は十分なインフォウムドコンセントや情報開示が進み、Evidence Based Medicine(根拠に基づいた医療)の推進により、手術法も統一化されつつあります。
そういうわけで特殊な例を除いて上記1)の前方からの手術は少なくなり、上記3)の経皮的手術も結果が不確実性のこともあり、稀にしか行われておりません。
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では、主に行われている後方法について説明します。後方摘出術(Love法):一番多く行われており、後方から突出した椎間板ヘルニア部分を摘出する方法です。症例にもよりますが手術時間は30~60分で、経過が良ければ術後1~2週間で退院可能です。
後方摘出術・同定術:椎間板ヘルニア部分とともに椎間板組織もある程度摘出し、その椎間を固定する方法です。最近は内固定用金属の進歩により早期退院も可能になりつつあります。固定術を追加するか?また固定術の方法もいくつかあり、担当医と良く相談してみて下さい。
**椎間板ヘルニアは多くが腰椎下部の神経障害であり、原則的に手術が手遅れになってしまうことは殆どありません、しかし明確な下肢の筋力低下が見られるとき、腰部~下肢の耐えがたい症状が継続する場合は早期手術が勧められます。
**腰椎変性疾患には椎間板へルニアの他に変性すべり症、分離(すべり)症、脊柱管狭窄症などがありますが、MRI検査などは一般の方にもある程度判読可能であり、担当医から十分に説明を受けられることが重要です。
医療法人社団西山整形外科医院 院長 西山 徹先生
北海道/帯広市医師会がお送りしている身近な病気についてのQ&A集です。
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