変形性膝関節症が最も考えられます。更年期後の骨粗鬆症と体重の増加に加え、運動不足による筋力低下により膝の不安定性が生じ膝内後方の軟骨や半月板が変性し壊れて骨と骨とがぶつかり痛みが生じます。荷重時のレントゲンでは内側の関節裂隙が消失しひどい人では脛骨に大腿骨がめりこんでO脚が増加してきます。
治療としては、骨粗鬆症を改善し減量し筋力強化により安定した膝を作る事です。筋力強化の方法は体重を除いて運動する事です。今あちこちに出来たプールで歩くまたはエアロバイクがお勧めです。膝内側から体重を減ずる外側の高い足底板も処方されます。鎮痛剤や理学療法も有効ですが、民間療法で驚くほど高価なものは要注意です。電気コタツに使われている赤外線が10万円もしたり、サメの軟骨(信じられないほど高価です)が壊れた軟骨を修復するとか(口から入った軟骨がそのまま壊れた軟骨の所へいくわけはない)人の弱みにつけこむ悪い人がいるのは残念です。くれぐれもご注意を。話がそれました上手の治せない医者も悪いのですが、別の見方をすると変形性膝関節症は加齢による変化ですので膝だけ完全に若返る事は無理なのです。かなり若返らせる方法の1つに高位脛骨骨切り術があります。膝のすぐ下で骨を切りX脚にして疼痛を減少させますが完全に壊れた軟骨は修復しないので再び変形をきたす事もあります。最後に人工関節があります。変形がそれほどでない人には内側だけの人工関節もあります。成績はよいのですが何年もつかと言う問題がありますので通常60歳以上の肉体労働をしない人に勧めています。
医療法人社団上徳整形外科医院 院長 上徳 善也先生
北海道/帯広市医師会がお送りしている身近な病気についてのQ&A集です。
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