心臓を栄養する血管は大きく分けて3本ありこの血管が動脈硬化などで狭くなると,運動をしたときなど心臓が血液つまり酸素をたくさん使いたいときなど,血液の供給が滞り酸素不足に陥ります。心臓にはたくさん神経があり,この異常を心臓は痛みで知らせようとします。これがいわゆる狭心症といわれるものです。この状態を放置しておくと,血管がつまってしまって,つまったところから心臓の筋肉に栄養や酸素が行かず,筋肉が死んでしまいます。
これが,心筋梗塞です。バイパス手術は,風船治療のように,狭くなったり,つまってしまったところを直接ひろげるのではなく,病気の部分には触らずにそこから先の正常な血管に別なところから血管を持ってきて迂回路を造る手術です。太ももにある静脈を使ったものが主流でしたが,ここ10年ぐらいは,もっと長持ちのする血管を使うようになっています。
また,最近では,心臓を動かしたままで,つなぐ血管だけを動かないようにしてバイパスを行うOPCAB(オプキャブ),MIDCAB(ミドキャブ)といわれる方法が,80歳を過ぎた人たちにも安全に行えるきっかけを創りました。風船治療と合体したつまり両方のいいところをあわせた治療もおこなわれています。
国立病院機構帯広病院 院長 菊池 洋一先生
北海道/帯広市医師会がお送りしている身近な病気についてのQ&A集です。
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