尿が漏れるといってもいろいろな原因があります。場合によっては、治療が逆効果となる場合があり、その原因疾患の診断が重要です。
尿失禁にはその尿の漏れ方により次のように分類されます。
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1.腹圧性尿失禁
咳、くしゃみ、重いものを持つ、縄跳びなど、お腹に力が入ったときに漏れてしまう状態です。
女性の場合、出産後や老化などにより骨盤底筋群が弱くなり、尿道の位置がずれ強い腹圧がかかると尿が漏れてしまいます。症状が軽い場合は、骨盤底筋体操や内服治療を行います。症状が強く日常生活に影響がある場合には手術を勧めています。多くの場合手術で改善します。
男性の場合は、前立腺の手術後に起こることが多く内服治療をします。
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2.切迫性尿失禁
尿意を覚えたらトイレまで間に合わずに漏れてしまう状態です。多くの場合、頻尿を伴います。
脳出血や脳梗塞などの脳血管障害や脊髄疾患により排尿抑制神経、中枢が損傷したときに起こります。また、膀胱炎などにより膀胱が過敏になっているときにも起こります。治療は原疾患の治療及び内服治療です。
☆夜尿症
5才以下の夜尿は、異常ではありません。排尿抑制神経の発達が遅れ、ある程度以上の尿が膀胱に貯まると、反射により膀胱が勝手に収縮してしまう。自然発達を待つが、内服にて夜尿を抑えることができる。
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3.溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
排尿困難があり、残尿がかなり多い慢性尿閉の状態で、尿があふれて漏れる状態です。一般的な尿失禁改善薬は逆効果となります。慢性尿閉を起こす原疾患の治療が主となります。
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4.真性尿失禁
尿道括約筋の働きがなく、常に漏れていて尿をためられない状態です。 外傷、尿道や前立腺の手術後に起こることがあります。小児の場合異所開口尿管などの先天奇形が考えられます。
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5.機能性尿失禁
痴呆、意識障害などによる尿失禁です。治療というより介護の問題になります。
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漏れてでも尿が出ていればそれでよいというものではありません。治療が本当に必要な疾患が隠れている場合があります。
医療法人すとう泌尿器科病院 理事長 須藤 進先生
北海道/帯広市医師会がお送りしている身近な病気についてのQ&A集です。
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